2020年8月21日金曜日

スタイルズ荘の怪事件は、全員を怪しく感じてしまいお手上げ状態に

 スタイルズ荘の怪事件は、大変有名なものの一つ。1920年発表のアガサ・クリスティの処女作となる、長編推理小説。発表は1920年となっていますが、執筆は1916年から。もちろんあの私立探偵エルキュールポアロも、この作品が初登場。

スタイルズ荘に暮らしていた裕福な女主人の、ミセスイングルソープが何者かにより毒殺されるという事件。 ポアロは友人のヘイスティングズ大尉と組み、屋敷を捜索します。

そして証拠となる疑いの芽を一つまた一つと見つけだしていきます。単純そうに見える殺人事件ですが、複雑な人間関係がもつれあう展開はデビュー作とは思えないほど。





読み進んでいっても、犯人はまったくわかりません。というより全員を怪しく感じてしまい、お手上げ状態になってしまいます。

いつも、トリックや犯人を予想することより、ワクワクする方が勝ってしまう、アガサ・クリスティの原点です。舞台が邸宅というのも、雰囲気があふれいいものですが、その筋書に裏の裏をかかれて満足の一冊。

1990年にはロス・デベニッシュ監督で映画にもなっています。これを読むと名探偵ポアロシリーズだけでも、全巻読破を目指したくなること請け合い。

まだ読んでいない方は、スタイルズ荘の怪事件 ポアロシリーズ (クリスティー文庫) Kindle版を読んでおきたいですね。






2020年8月17日月曜日

怪事件 日本

 怪事件の類は日本にも多くありますが、忘れられないのは札幌両親殺人事件。若い美人女子大生が愛欲に溺れ、両親を殺したショッキングな事件です。

1999年のこと。スタイルもよくタレントに似ていると報道でも伝えられたのが、池田真弓。前年に共犯の男、安川奈智(当時24歳)と札幌で出会っています。きっかけは安川が行っていたイベントコンパニオンに、真弓が応募したことから。

真弓は安川に惹かれ、事務所に出入りするようになり交際が始まりました。真弓はリゾートホテルで、泊まり込みのバイトをすると両親を騙して、安川と同棲を開始。この当時にも安川に収入はなく、ホステスのバイトを真弓がして生活費を稼いでいます。





安川は尋常ではない性癖の持ち主だったといいます。一晩中SMの道具で、吊して弄んだり、ときには自分の尿を真弓に飲ませることも。痣ができるほど殴られることもありました。

この頃、両親が同棲に気づきます。父親が、2人が住むマンションを訪ねました。これに安川は激怒。殺害計画に繋がっていきました。

1991年11月22日のこと。2人は車を真弓の実家付近に止めます。先ず彼女だけが実家を尋ねると、久しぶりの娘の帰宅を喜ぶ両親

両親が2階の寝室に向かうと、安川が入ってきます。2人は抵抗する両親を押さえつけ、包丁で刺殺。遺体を車に乗せると、ガソリンをかけて燃やし、湿地帯に埋めました。

とんでもない話ですね。





2020年8月14日金曜日

大阪 怪事件

 大阪で起こった怪事件も忘れられないものの一つ。それが2015年に門真市で起こった、死体損壊事件

逮捕されたのは自称イラストレーターの長田(旧姓・森島)輝実被告。女のマンションからは頭蓋骨をはじめ、多数の人骨や肉片が発見されました。

さらに殺された渡辺佐和子さん(当時25歳)と以前同居していたシェアハウスからも、ナイロン袋に小分けされた肉片や紙袋に入れた両手両足が見つかっています。

その切断遺体は凄惨な状態で、府警の捜査関係者も言葉を無くすほど。どんな理由でここまでできるか、というほど常軌を逸しています。





門真市の森島被告のワンルームマンション。窃盗容疑で家宅捜索に入った捜査員が、遺体発見

リビングにある冷凍庫から見つかったのは、いくつかのナイロン袋に小分けされている肉片。浴室からは人間のものらしい頭蓋骨や背骨、骨盤が浴槽に張られた液体のなかから相次いで見つかりました。

この骨と肉は何かしらの方法で、切り分けられていたといいます。しかし一部の肉のなかにはも混ざっている状態。

見ていられなかったと、捜査関係者は語っています。この事件は強盗殺人、死体損壊、窃盗被告事件として無期懲役の判決が出ています。

本当に何があったかですね。




2020年8月10日月曜日

神奈川県 怪事件

 神奈川県には怪事件と呼ばれる古くから伝わる話があります。ここでは昭和の初めのころ、現在の綾瀬市で起こった事件を紹介します。

男性が山王塚に通りかかると、しゃがんで泣いているを道端で見掛けました。どうしたのかと尋ねた途端、顔を突然上げ甲高い声で狂ったように笑い出しました。

見るとそれは、恐ろしい鬼女の顔でした。びっくり仰天して山谷という地区まで逃げ、大塚さんという家に飛び込みました。

訳を聞くと口をパクパク動かすだけで声が出ません。よほどのショックを受けていて、土間の隅でも一晩置いてくれということになりました。





その後に続く話はいくつもあります。白装束の人が二つ塚のそばで腹を切って死んでいると通報警官が駆け付けますが、影も形もありません。

大谷峰では、すれ違った美人を見て思わず振り返ったところ。向こうも振り返りますが、それは耳まで口が裂けた狐の顔だったなど。

さまざまな話は後を絶ちませんでしたが、純朴な村人たちは狐の仕業と信じていたようです。

その頃、近くのある村に、美しい主家の娘に思いを寄せていた下男がいました。娘は亡くなりますが、下男は死に動転し葬式の翌晩、墓地から娘の死骸を持ち去りました。

このような奇怪な話もあり、神奈川県怪事件が広まっていったようです。

何か気味が悪い話ですね。





2020年8月7日金曜日

怪事件 ホラー

 怪事件ホラーともなって語り継がれています。ここでは2つほど紹介します。

最初は有名な鉄仮面の男から。映画や小説では、数えきれないほど取り上げられている男。

フランスの「ピネローロ監獄」に収容されたのは1669年のこと。「バスティーユ牢獄」に1698年に移送されたのが、常にマスクを着用した囚人。

何故牢獄に閉じ込められたのか、何故仮面で顔を隠していたのかは、3世紀以上が経った今でも解明されないまま。不可思議な話の一つ。




次はオリジナル・ナイト・ストーカーと呼ばれた男。カリフォルニア州サクラメント郡を中心に犯行を重ねたため、別名でゴールデン・ステート・キラーイースト・エリア・レイピストということも。

1970年代後半から約10年に渡り、世間を震え上がらせました。押し入った住宅は120軒を超え、強盗のほか45人をレイプ、12人を殺害しました。

被害者に犯行の直前に電話をかけることで知られ、いくつかのケースで犯行後にも電話をかけ、被害者をあざ笑う残忍な男です。この男は現在も生きていると見られ、警察は今も行方を追っています。

ただこれほど長きに渡り、法による処罰を逃れてきた例はあまりありません。

まさに存在しているだけで、ホラーのような人間ですね。





2020年8月5日水曜日

ロシア 1959 怪事件

ロシアでの1959年怪事件も有名なものの一つです。「ディアトロフ峠事件」と呼ばれるもので、雪深いウラル山脈で、登山グループの9人が謎の死を遂げた事件。

1959年の2月1日夜のこと。イーゴリ・ディアトロフ氏を中心にした、経験豊かな9名の登山者たちがウラル山脈で死亡したもの。

最初の空からの捜索は1週間近くにわたり、切り裂かれ捨てられたテントを発見。その後、山腹のあちこちから、大きく傷ついた9人遺体が見つかりました。

刑事事件として捜査されるも、3ヶ月後に打ち切られています。捜査当局は、殺人事件ではないとしていますが、1970年代まで機密扱いでした。








旧ソ連時代のこの事件は未解決のまま、さまざまな臆測を呼びました。流布してきた説をみると、先住民や脱獄囚、未確認生物のイエティのような襲撃説まで出ています。ほかにも秘密扱いの兵器実験での爆発説。

また謎の精神的な力により、テントから夜に出て殺し合いをさせられたという説まであります。

近年になりロシアの検察がディアトロフ峠事件の再調査をしました。それによれば、多数の遺体にあった傷は、死後にできたことが分かっています。特に頭部あった大きな外傷は、遺体の凍結により生じたものとされました。

真相に一歩近づいてますね。