スタイルズ荘の怪事件は、大変有名なものの一つ。1920年発表のアガサ・クリスティの処女作となる、長編推理小説。発表は1920年となっていますが、執筆は1916年から。もちろんあの私立探偵エルキュールポアロも、この作品が初登場。
スタイルズ荘に暮らしていた裕福な女主人の、ミセスイングルソープが何者かにより毒殺されるという事件。 ポアロは友人のヘイスティングズ大尉と組み、屋敷を捜索します。
そして証拠となる疑いの芽を一つまた一つと見つけだしていきます。単純そうに見える殺人事件ですが、複雑な人間関係がもつれあう展開はデビュー作とは思えないほど。
読み進んでいっても、犯人はまったくわかりません。というより全員を怪しく感じてしまい、お手上げ状態になってしまいます。
いつも、トリックや犯人を予想することより、ワクワクする方が勝ってしまう、アガサ・クリスティの原点です。舞台が邸宅というのも、雰囲気があふれいいものですが、その筋書に裏の裏をかかれて満足の一冊。
1990年にはロス・デベニッシュ監督で映画にもなっています。これを読むと名探偵ポアロシリーズだけでも、全巻読破を目指したくなること請け合い。
まだ読んでいない方は、スタイルズ荘の怪事件 ポアロシリーズ (クリスティー文庫) Kindle版を読んでおきたいですね。
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