2020年8月10日月曜日

神奈川県 怪事件

 神奈川県には怪事件と呼ばれる古くから伝わる話があります。ここでは昭和の初めのころ、現在の綾瀬市で起こった事件を紹介します。

男性が山王塚に通りかかると、しゃがんで泣いているを道端で見掛けました。どうしたのかと尋ねた途端、顔を突然上げ甲高い声で狂ったように笑い出しました。

見るとそれは、恐ろしい鬼女の顔でした。びっくり仰天して山谷という地区まで逃げ、大塚さんという家に飛び込みました。

訳を聞くと口をパクパク動かすだけで声が出ません。よほどのショックを受けていて、土間の隅でも一晩置いてくれということになりました。





その後に続く話はいくつもあります。白装束の人が二つ塚のそばで腹を切って死んでいると通報警官が駆け付けますが、影も形もありません。

大谷峰では、すれ違った美人を見て思わず振り返ったところ。向こうも振り返りますが、それは耳まで口が裂けた狐の顔だったなど。

さまざまな話は後を絶ちませんでしたが、純朴な村人たちは狐の仕業と信じていたようです。

その頃、近くのある村に、美しい主家の娘に思いを寄せていた下男がいました。娘は亡くなりますが、下男は死に動転し葬式の翌晩、墓地から娘の死骸を持ち去りました。

このような奇怪な話もあり、神奈川県怪事件が広まっていったようです。

何か気味が悪い話ですね。





0 件のコメント:

コメントを投稿