怪事件でマンホールに関するミステリーなものが、「多摩保母殺人マンホール死体事件」です。
1997年の1月14日のこと。東京都多摩市で起きたマンホールの底に腐乱死体があったという事件です。多摩市役所にマンホールから汚水があふれているという連絡があったのが午前8時を過ぎたころ。
市役所から連絡を受けた下水道工事業者は、午前10時半ころ現場に到着。汚水用マンホールの蓋を作業員が開けると、凄まじい異臭が立ち上ってきます。
のぞき込むと、汚水に浸かっているのはマネキンのようなもの。すぐに業者は警察に連絡。
警視庁多摩中央署から捜査員が駆けつけます。深さ3mのマンホールの底にあったのは、年齢が20歳から40歳代の女性の遺体でした。
腐乱は激しく、頭と鼻などが骨折していました。歯の治療痕から、付近住んでいた八木橋富貴子さん(当時39歳)と判明。彼女は前の年の2月から行方不明になっていました。
青森県出身という八木橋さんは、短大の保育科を卒業したあと上京し保母として働いています。当時は都内北区の保育園に勤務していましたが、無遅刻、無欠勤だったといいます。
前年の1996年2月28日に無断欠勤がありました。連絡も取れず青森から父親が上京し、警察に捜索願を出しています。
新聞の集金人が前日の午後9時に八木橋さんと会っています。彼女はその後で出かけたと見られています。
マンションの部屋には争った跡もなく、預金通帳は持ち去られていましたが使われた形跡はありません。マンホールとマンションとの距離は200mほど。呼び出して殺害した後、マンホールに素早く入れるという極めて計画的な犯行です。
今に至るも犯人は見つかっていません。
ただ1990年と1991年のの日記帳が持ち去られています。そこには犯人の名前が書いているのかも知れません。
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